光の柱プロジェクト・その8
霧島神宮勅使殿より少し手前で私達はしばらく立ち止まりました。本殿から、熱を感じるのです。例えると、境内の周りに巨大な熱いボールが包んでいて、そのボールに触れて熱い感じでした。
勅使殿へゆっくり進み、なんとなく横2列に並び、挨拶しました。
私は普段通り、2拝2柏手をしましたが、少し離れたところで、誰かが4回柏手を打っている音が聞こえました。これは初めて聞くけれど、この辺りでは4回が普通なのかしら。
そう思いながら、目を閉じ、手を合わせ、いつものようにここに来られたことへ感謝の挨拶をしていると、
(よう参られた)
そう聞こえた気がしました。この後、本殿後ろから幻想的な霧が立ち込めました。とてもきれいで、しばらく見とれていたので、写真を撮るのを忘れました。
それまでは、雨が上がったものの、曇り空でしたが、急に晴れてきました。
太陽が出てきたのが嬉しかったので、カメラを太陽に向け、何枚か撮りました。太陽にカメラを向けるだけで、とてもまぶしいので、いつも適当にシャッターを切ります。この時撮ったのは、
雲がかかっていたせいか、どれもこんなふうに写っていました。写っている木はしーちゃんのブログに載っていた、この神社のご神木です。
ここではあまり長居はしないで、いよいよ古宮跡を目指しました。院長達は行ったことがあるけれど、レンタカーのナビで場所指定をし、私達が先に行くことになりました。
住所を入力したところ、細かい番地の住所まで設定できませんでした。
それでも、なぜか3キロ先くらいを目的地で設定したので、なんだ近いのねと安心しつつも、(確か、ネットの地図で見た時は、古宮跡はもっと遠くだった気がするけどな~?)と、一抹の不安があったのですが。
不安はすぐに、現実になりました。あとで聞いたら、霧島神宮を出て、大きな道路に出たところで左折しないといけないのに、ナビは右折と出ていたので私は右折して。
道が違うと気づいた院長はしばらく右折せずに停まっていたのですが、私達が気付かないので、そのままこちらについてきたのです。
ナビが設定した目的地にはすぐ到着しました。でも、ここじゃないとすぐわかったので、車を停め、院長に事情を説明すると「じゃ、僕が先導するからついて来て」と言うのでついていきましたが。
来た道に戻らず、そのまま知らない道を進んでしまったのです。結局、私達はかなり大回りして、最終的には古宮跡に到着しました。
私は、その大回りしている間が、なんとも言い難い不思議な時間でした。
山道はさらに険しくなります。急勾配が増え、カーブはきつくなる。
勾配のきついヘアピンカーブを曲がった時は、私、よく運転できてると思いましたが、私が難なく運転できたのは、前後に他の車がいないし、狭い山道で対向車に1台もあわなかったからです。
どうしてこんなに車が通らないのだろう。ここは地元の人も通らないのだろうか。けれど、それは違いました。奥へどんどん進むと、いくつか温泉街に出たのです。
霧島温泉は、マンションみたいな立派なホテルが並んでいました。温泉の白い湯けむりがモクモク上がる様子と、硫黄のにおい。その時だけ、ちょっと観光気分でした。
あとは、きつい山道と雨続き。しかも、時折真っ白な霧に囲まれました。霧。これが、霧島の名の由来になったのだろうか。
霧の時だけは、院長の車を追いかけるのに必死でした。カーブで院長の車が全く見えなくなると、「待ってーーー!」と叫びました。
それから、時々滝を見ました。いくつもです。カーブを曲がったところで、見事な滝を見つけると、思わずみんなで感嘆の声を上げました。
また、霧に囲まれた。それでも、怖くはなかったです。怖いというよりは、私は畏れ多い気持ちでした。私達は多分、時間調整をさせられているのだ。
私達がベストタイミングで古宮跡に到着できるよう、大回りさせられているのだろう。途中、院長の車がゆっくり停車しました。なんだろう。
よくわからないでいたら、他のみんなが、あっ、鹿だ!と騒ぎ始めました。
左側が土手で、右側が林になっていたので、私も慌てて、右側の林を目で追いましたが、わかりませんでした。見られなくて、ちょっと残念でした。
あとで院長達に聞いたところ、そのもう少し手前の土手で、小さい鹿が2頭、草を食んでいたそうです。
そして少し進んだところで、お腹の大きい雌鹿が、道路の真ん中に立ち、きょとんとこちらを向いていたのだそう。野生の鹿は、人間を警戒するはずなのに。
かなり大きかったので、院長は角のない雄鹿かと思ったとのこと。鹿はゆっくり林へ向かったそうです。
道路と林の間には、ガードレールがあるので、それを飛び越えていくかと思ったら、ガードレールの下をくぐって林に抜けたそうです。
ガードレールの下?そう、実は鹿は小さかったそうなのです。どうも、私達には大きな姿を見せていたようです。
鹿が神様のお使いだと言うのは、昔話だけの話ではないでしょう。この時現れた鹿は、私達を歓迎する印だったと思います。
古宮跡は、そこからまもなくでした。
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