馬頭観音図
先日Zさんとお茶していた時、観音様の話題がちょこっと出ました。
その日の晩だったか、NHKの番組の合間に、『名古屋ボストン美術館で「日本美術の至宝」展が開催中』というCMがやっていて、馬頭観音の仏画が紹介されたのを見て。
そういえばこの間、観音様の話を聞いたっけ・・ と思い出してました。
今日の夕方、なにげにテレビをつけたら、「極上美の饗宴 平安仏画 驚異のきらめきの秘密」の再放送がされてました。
これは元々、ボストン美術館の「日本美術の至宝」展に合わせた関連番組で、5月に放映されてたみたいです。
この馬頭観音図ってCMでも見たよね・・ と思いつつ見てたら、仏の衣服や背景を飾る「截金(きりかね)」をじっくり紹介していて、これが思いがけず美しく、そのまま最後まで見ました。
「きりかね」と聞くと、「切り金」と書きそうですけどね。私は去年、ひょんなことで初めて「きりかね」という技法を知りました。
金箔や銀箔を髪の毛の半分の細さに刻み、のりで張る作業ですが、集中力のいるとても細かい作業で、きっとこの絵師の方は目が相当疲れてるに違いないと思ったほど。
再現された馬頭観音図は実際に寺に持ち込み、朝の明るい時間に見た時、ゆうどきに見た時、日が落ちてろうそくが灯された時の様子を紹介してましたが。
きりかねで張られた金箔が光を反射するさまが時間によって全く違うのを見て、ほぉぅ・・ と、思わず感嘆の声が出たほどでした。
平安時代に貴族の女性が、こういう贅を尽くした仏画の前で、戦に出陣した家族のために手を合わせていたそうです。
時間によって見え方が変わるなんて、なんて贅沢なんだろう。もしもその時代、一般市民が見ることができたなら、あまりの美しさに声も出なかったかもしれないね。
観音と言うと、普通は女性らしいたおやかな表情だけど、馬頭観音は不動明王のように牙をむき出し、憤怒の表情です。そういう観音様もいるのね。
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