別府温泉&広島への旅 その2
今回の旅は、新幹線を利用しました。本当は、名古屋→九州の安い飛行機があるけれど、あまりに間際過ぎてチケットの手配ができなかったです。
でも、私は九州へ新幹線で行ったことがなく、一度行きたいと思っていたので、願いが叶って良かったです 。
愛知は濃尾平野が広がっており、私の住んでいる辺りから山が増えます。私の中では、山は遠くに見える大きなものですけど・・
新幹線に乗っていると、兵庫辺りから山の形が変わり、広島辺りではお椀を伏せたような小さな山がポコポコたくさんあるのが見え、私にはそのサイズがすごく新鮮です。
山口辺りで山頂の形がだんだんと変化し、九州に入ると山頂は波打つような形で統一性がなく、これが前からすごく不思議でした。
地下に流れる水が、砂や土の小さな粒をゆっくり動かし、時には風や火山の影響を受け、大地の形を作ったと思うけれど。
火(活火山)と水に恵まれた九州では、大地を作った神様は創造力と生命力にあふれ、楽しみながら大地を作ってらしたのかなぁと、新幹線で外を眺めながら妄想が止まりませんでした 。
新幹線は小倉で降り、小倉から別府へは特急に乗り換えました。
そういえばこの日は、新幹線に乗っていると飛行機雲が長く残って見え、晴れたり曇ったりする割に風はあまりなかったですが、別府行きの車中からは彩雲が見え、その晩は満月の周りに光環が見えたのです・・
私、彩雲はかれこれ10年くらい、ずっと見たいと思い続けていたのが初めて見えて 、とっても嬉しかったです
。
光環も初めて見ましたが、満月の周りを白、ピンク、薄い水色の円が何重にもかかり、幻想的でした。さっきネットで初めて知りましたが、どうやらその日の天気条件が良かったようです。
ウィキペディアには、
「彩雲(さいうん)は、太陽の近くを通りかかった雲が、緑や赤に彩られる現象である。瑞雲、慶雲、景雲などともいう。・・・彩雲は昔から吉兆とされるが、実際はありふれた気象現象である」
なんてありますけど、昼も夜も見られて、これは旅の良きことの前兆だわ と思うことにしました。
残念ながら、特急は小刻みに揺れ、カメラをいじってもピンボケする気がして、撮るのはやめてしっかり眺め、夜は露天風呂に入っている最中に見たので 、こちらも撮れませんでした。
さて、別府温泉には昼に到着し、駅から近いまるい食堂にフラッと入って、だんなさんは「とり天定食」、私は「魚フライ定食」を食べましたが、どちらもすごく美味しかった です。
昔懐かしいレトロな化粧板のテーブルで(私が子供の頃はよく見たのに、どこに行ってしまったんだろう~)、店内は昭和にタイムスリップしたようでした。
その後、よくわからないままぐるすぱバスに乗り 、地獄めぐりをしました。
今でこそ、温泉と湯けむりの噴き出る場所は整備され、良い観光名所になっていますが、かつては熱水の噴き出る場所は田畑にできず、地元の人にとってはまさに「地獄」だったそうです。
地獄は何カ所かあり、海地獄の次に良かったのは、鬼石坊主地獄でした。何が坊主なんだろう?と思っていたら、
ここは粘土が溶けたような温泉が湧き出ており、その泡の湧き出る様子は確かに坊主頭のようでした。
温泉と言っても、全てが透明なわけではなく、こういう温泉もあるのですね。
泡がブクッと膨らんでははじけ、その模様は年輪のように外へ広がり・・ 自然の生み出すアートでした。ずっと眺めていても、飽きなかったです。
各地獄は整備された年代が違うらしく、温水を利用してアマゾンの淡水魚を飼育する地獄、ワニを飼育する地獄、ミニ動物園を構える地獄がありました。
私自身は、坊主頭のようにありのままを楽しめるのが良かったです。
ミニ動物園そばの売店で、温泉たまご(温泉で作った固ゆで卵)を食べたら、滋味深い塩味でした。そこには野良猫の親子が住み着いてたけど、人間がちょっと怖いようでした。
ミルキーな水色は、白池地獄。きれいですけど、これも触れないです。
別府は、とり天のようなB級グルメもあれば、関あじ・さばなどの魚介類はA級グルメ 、水や米、野菜やお茶も美味しく、温泉は気持ち良く、別府最高
でした。
九州は、大らかで包容力がある大地。以前訪れた阿蘇がとても良かったので、暖かい時にまた行きたいです。
九州各地に、会いたい人が何人かいます。今回、1人の人に連絡を取ったけど、直前すぎて都合がつきませんでした 。
そういうやり取りをしても、九州の人はみな人懐っこいのを感じて、面白いです 。大地の影響が大きいのだろうなぁと思います。
次の日は、広島へ移動しました。広島は初めて行きましたが、街並みは京都に似て、街の規模は名古屋に似てる気がしました。
広島と言えば、日本人として一度は訪れたいのが原爆ドーム。教科書でしか見たことのない原爆ドームは、静かに歴史の重みを語ってくれたようでした。
ここには私達以外にも観光グループが何人もいて、外国の方もいたけれど、みな無言で眺めていました。
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