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2013年11月18日 (月)

乙武洋匡さんが語る、子どもの愛し方

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9月にミラクル21で鴨頭さんの講演会を開催したのがキッカケで、メルマガを登録してもらい、毎週月曜の朝に楽しく拝読してますが、今朝届いたものがジーンと来たので、一部割愛して紹介しますね。

鴨頭さんが出張中にホテルで、乙武洋匡さんの出ているテレビ番組を見た話です。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・

乙武さんは実は、今、小学校の先生をやっているんですね。

その回は、乙武さんが教室の中にいるんですが、その周りにいるのは子どもたちじゃなくて、子どもを持つお母さんたち20人くらい。そして、ディスカッションをするという内容でした。

お母さんたちは、育児で悩んでいるから本気なんですよ。その悩みに対して乙武さんが独自の視点で答えていくという番組です。

あるお母さんからこんな質問が出ました。

『私は3人の子どもがいるんですが、お兄ちゃんに対して褒めてあげると2番目と3番目が

「何でお兄ちゃんのことばっかり、えこひいきするの?」 となってしまったり。

1番下の子のことを褒めたら、今度は・・ 「なんで○○のことを、えこひいきするの?」 って言われてしまうんです。

私は公平に扱っているつもりなのに、子どもたちの方がそれを分かってくれない。どうしたらいいんでしょう?

先生は何十人という子どもを相手にしているから、もっと大変だと思うのですが、乙武先生はどういう風に考えてるんでしょうか?』

乙武さんはニコッと笑って、こう答えたんです。

『あ、僕は、全員えこひいきしますねっ。例えば、子どもたちって、変わろうとする瞬間があるんですよね。

でも、「あ、今、この子変わるな」 っていう瞬間に、「今はみんなの前だから、後で褒めよう、後で認めよう」ってやってしまうと…

もうその瞬間は二度と訪れない可能性があるんです。

だから、僕は 「あ、今だ!」 って思ったら、他の生徒に心の中で手を合わせて祈るんです。

「頼む!今、この瞬間はこの子を 全力えこひきさせてくれ!」 って。心の中で手を合わせて、その子を本気で、えこひいきするんです。

でも、その子だけをえこひいきにして、終わりにすることはありません。

なぜなら、僕は全員えこひいきしますから。つまり、別の瞬間には、違う子を全力でえこひいきします。

もちろん、心の中で他の子に手を合わせながら。結局、僕はそうやって… 全員えこひいきする って決めてるんですよ。

でも、子どもたちから見たら、その瞬間瞬間は、あの子をえこひいきしてるって思う可能性はあると思います。

だから、答えはないんです。でも、僕は心の中で手を合わせてます。』

そんなやりとりが続く番組なのですが、僕は観ていて何度もうん!うん…!!って頷きまくってました!!

もう1つ、特に印象に残った質問があったので 紹介します。それはこんな質問でした。

『私は子どもについ、怒ってしまうんです…。正直言うと、手を上げてしまうようなこともありました…。

でも、本当は愛してるのに、なんで私は怒っちゃうんだろう。愛してる。ウソじゃない。それは一点の曇りもない。

なのに怒ってしまうんです!どうしたらいいんでしょう?』

けっこう究極的な質問ですよね。 僕も思わず考え込んじゃいました。

乙武さんは 「答えになっているか わからないですが・・・」 という前置きをした上で、こう答えていました。

「僕は小学校4年生の担当をしているとき、10歳になった子たちに、2分の1成人式っていう式をやっていたんです。

成人式は20歳でしますよね。10歳は2分の1だから、2分の1成人式なんです。

それはどういう風にやっていたかっていうと、お父さんお母さんに学校に来てもらって、子どもたちに、この10年間で新しくできるようになったことをスピーチしたり、お父さんお母さんに今まで育ててくれた感謝を、スピーチしてもらうんです。

子どもたちは、嬉しそうにその話をするんですが… 親御さんたちはもう、号泣です。でも、2分の1成人式は、ここからが本番なんです。

実は、この後、サプライズが用意されているんです。

何かっていうと、こっそり親御さんに 手紙を書いて持ってきてもらっていて、その手紙を子どもたちに読ませるんです。

最初は、子どもたちは「えー」とか、「恥ずかしい」 って言うんですが、実際、お父さんお母さんが自分に宛てた手紙を読み始めると・・・

…みんな号泣しちゃうんです。大号泣です。しゃくりあげて、手紙が読めないくらい泣いちゃいます…。なぜか…。

『こんなに愛されてるんだ!』 って分かるからなんですよ。僕が何を伝えたいか、わかりますか?

言葉で伝えないと、わからないんですよ。お母さん。知ってますよ、僕は。お母さんが掛け値なしに、この世の中で最も愛しいのが、子どもたちだって。

でも、子どもたちには、伝わらないんですよ。言葉にしないと…。」

そんな言葉を伝えながら、そのまま乙武さんはご自身のお話をされました。

『僕は生まれたときから、手も足も 全くない子でした。よくドラマなんかで、生まれたての赤ちゃんの指をお母さんが数えて、5本あるのを確認して、安心するシーンがありますが。

僕は指どころか… 両手・両足根元からなかったんです。病院では、お母さんに1ヶ月も会わせてもらえなかったんです。

それは病院側の配慮で、母親が僕みたいないわゆる奇形児を見てしまったら、気が触れてしまうかもしれないっていう 配慮があったからなんです。

お母さんは1ヶ月間、自分の生んだ我が子に会えませんでした。でも、1ヶ月が経ったときに、やっと、病院側もずっと隠し通すわけにはいかないので・・・

いよいよ告知するときがきました。病院側は、もしもお母さんが倒れたときのために、病院にベッドまで用意してくれていました。

そして、いよいよ、僕と対面する初めての瞬間がきました。

ベッドに横たわっている…  いや転がってるだけの、手も足も全くない、まるで物体のような僕の姿を見て、僕のお母さんは… 一言目にこう言ったんです。

「なんて可愛い子なの!」僕は・・ そんなお母さんに育てられてきました。

よく言われるんです。乙武さんは手も足もなくって、他の人間と違うのに、なんでそんなにいつも明るいんですか?五体満足な人よりも なんで明るいんですか?

それは、お母さんが手も足もない僕のことを、かわいいって言って育ててくれたからです。

僕の自己肯定感は、手も足もなくても… ずっと満たされてたんです。

だからどうか、お母さん、他の子と比べないで… 他の親御さんや先生になんと言われようと… 世間の目が、どんなに冷たく感じても…

そんなの関係ないから、全力で自分の子を愛してあげてください!ちゃんと言葉にして、伝えてあげてください。

そうすれば子どもたちは、この世の中ですべてが敵に見えたときでも、たった1人でも 『絶対的な愛で、守ってくれてる存在がある』って信じられるから…。

そう想うだけで、大丈夫なんです…。手も足もなくても、大丈夫だった僕が言うから… 99%間違いありません!!』

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・

私が初めて乙武さんを知ったのは、雑誌AERAでした。

その号の表紙は乙武さんの笑顔で、大きなハンデを負ってるのに、そう思えない素晴らしい笑顔で、とても印象に残ったのを今でも覚えています

数年経ったら、乙武さんはテレビで、彼女とラブホに入るのに入り口に段差があったかで、車いすで入るのにバリアフリーにして欲しいとか、結構あっけらかんと話してたので。

これまた、言いにくいことをなんて爽やかに言う青年なの~ と、感心したものでした。

このメルマガを読んで・・ 

私も親から、言葉でいろいろ言われたかったなァと、思いました 。私の両親は、子供たちに愛情を持ってたみたいだけど、それを言葉で表すことはあまりなかったので。

私の親は二人とも、子供だった時分は終戦後の混乱した時代で、どさくさ紛れに育てられ、それぞれの親から深い愛情を注がれずに育った様子。

今では、私もそんなこんなを客観できるけど、自分が育ててもらった間は、反発したり、いろいろ思うことが多かったです。

それはそうと、2分の1成人式って良いですね

私が10歳だった頃は、そういうものはなかったので、もし自分が経験してたら、どんなふうだったのだろう?10歳・・ もう、35年も前のことなのね。本当に、早いなぁ・・。

《 鴨め〜る 》 バックナンバーはコチラ
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