ウラジーミル・メグレさんの「アナスタシア 響き渡るシベリア杉シリーズ2」
ちょうど1か月前、アナスタシアの2巻を読み始めたとブログにも綴りましたが。
早く読みたいような、でも、読み終わるのがもったいないように思っていたら、「ヤマタイカ」に夢中になったりして、時間が掛かりましたが読了しました。
1巻は、素晴らしい内容に深く感動しつつも、ぶっ飛んだ内容をちょっと疑いながら読んでました。
2巻は、1巻になかったアナスタシアの話から始まり、「シベリア桜の話」に胸が少し痛くなり・・ それからはもう、疑うことなく読みました。
↓アマゾンでの紹介文を拝借すると、
アナスタシアと別れた後、ビジネスに失敗、起業家協会立ち上げも頓挫して、自殺寸前だったメグレの前にあらわれた元KGBのホームレス。
彼の死を契機に、本を書く決意を固め、一気呵成に原稿を書き上げ自費出版する。
その初版が完売した頃、メグレの耳にアナスタシアの声が聞こえるようになる… そしてモスクワで再会したアナスタシアの祖父から、さらに不可思議な話を聞く…
本国ロシアでの『アナスタシア』刊行後の反響―アナスタシアとは何者なのか―そして1巻に書かれなかったタイガでのエピソードも綴られた、待望のシリーズ第2作!
です。1巻はアナスタシアの語る話がほとんどでしたが、2巻はアナスタシアと別れた後のメグレさんの話がメインです。
アナスタシアと過ごしたのは3日ほどのことでも、メグレさんには衝撃的すぎて、今までの生き方ができなくなり。
仕事も家庭も、メグレさん自身も壊れていく様子に、ハラハラします。
日本とは勝手が違うロシア社会の様子、絵の才能豊かな元KGBホームレスの壮絶な死。
食べるにも事欠く中で原稿を書き上げた際は、モスクワの大学生が手弁当で文章入力を手伝い。
自費出版した本を読んだ人は自ら街頭に立って本を紹介して売った話などなど、1巻とは全く違う内容に引き込まれます。
その後、本が大変な話題となって売れるのは良いけれど、いろいろ問題も起きるように。
思いがけずアナスタシアの祖父と再会し、そこで様々な話をしますが、アナスタシアの会話とはまた違った滋味あふれる内容もあったり。
本が売れた後でメグレさんの身に起きたことには同情しつつ、人間くさいことはロシアも日本も同じなんだなと、妙に納得したりしました。
アナスタシアが語った文章を読む時、私には菅野美穂に似た女性の声で読まれるのがはっきり聞こえるようになりました。
私の耳や頭がおかしいのかどうかは、是非ご一読頂き、判断頂きたいです。
日本では4巻まで出ており、原書は10巻まで出ているようなので、翻訳されるのが本当に楽しみです。
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