エレイン・N・アーロンさんの『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』
しばらく前に、HSPという略語を初めて知り、興味を持ちました。
これは Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の頭文字で、「敏感、繊細で、生きづらい気持ちを抱えている人」を指すそうです。
なんとなく、私も当てはまる気がして、詳しく知りたいと思い、アマゾンで調べると、かなりの本がありました。
わかりやすい本が良いと思い、紹介文や書評を読んで、エレインさんの著書にしました。
外国の方が書かれた本だと、翻訳が読みにくいことが少なくないですが。この本は読みやすく、久しぶりに続きを早く読みたく、集中して拝読しました。
アメリカで出版されたのが、1996年。日本では、2000年に単行本が出たそうなので、すでにご存じの方が多いかもしれないですね。
読後は、もっと早くに読みたかった~としみじみ思いました。
訳者まえがきから、少し拝借しますが、
この本は「とても敏感な人(=HSP)」のために書かれたものです。
同じ刺激を受けても、他の人より強く反応してしまう。ちょっとしたことにもすぐに動揺してしまう。
「神経質」「臆病」「弱虫」などのレッテルを貼られがちなあなたがこの本の読書です。
とあり、まさにそんな感じでした。
自分がHSPかどうか、こちらのサイトで簡単セルフチェックができます。質問に14個以上当てはまると、おそらくHSPだそうです。
私は11個だったけど、本の内容は6割くらい胸に響き、「私もそうだったし、今もそういう傾向がある」と何度も思いました。
私自身は子供の頃、今と違ってとてもおとなしく、母親からたびたび、「引っ込み思案」「内気」「神経質」と言われたのをよく覚えています。
子供ながらに、人間関係は得意でない自覚がありました。
小さかった頃はそういうふうだったけど、大人になると、思い立ったらすぐ行動したり、初対面の人に自分から話し掛けるのが好きになったりと、かなり変化した部分も多いです。
高校生から20代初め頃まで、悩みは尽きず、小さなことでクヨクヨしてばかり。そんな自分がイヤで、役立ちそうな本があると読んだりしました。
24歳の時、あるキッカケでだいぶ殻を脱ぎ捨てることができ、随分楽になりました。
大人になる過程で、みなさんそれぞれ経験し、今に至っていると思います。
今も私は、外に出るのは大好きだし、人と触れ合うのも大好きだけど。
それと同じくらい、家にこもって細かいことをしたり、自分の世界を楽しむのが好きです。
また少し、訳者まえがきから拝借すると、
本書は、自分なりの性質を活かして、漁(社会生活)に参加しようと呼びかけます。
世の中の標準は、やや粗い目だけど、細かい目も必要だ。目の細かさを卑下したり、言い訳したりせず、「それなりに」使う。小さい魚を獲ることも世の中では必要なことなのだから。
乱暴に網のたとえを使いましたが、「敏感さ」というのは神経の細やかさだということをもう一度思い出していただきましょう。
そして人間の精神が網と違うのは、鍛えることができることです。
敏感さ、繊細さを言い訳にひきこもると、どんどん敏感、繊細になっていき、すべてがつらくなってしまう。
逆に、無理強いせず、でも甘やかさずに刺激を与え続ければ、だんだんと刺激耐性のようなものができてくるようです。
本書の最終目標は「普通」になることだと著書は書いています。この「普通」というのは、網の目を粗くするというよりは、普通に漁に出る、ということだと思います。(中略)
神経の細やかさという特徴を言い訳にせず、うまく使いこなすことで、自分も生きやすくなるし、ある一定方向に偏りがちな社会ーそこでは最終的にみんなが困ることになりがちですーにバランスを与えることもできるかもしれません。
本書を読むことで、希望と励ましを感じていただければ、訳者としてそれにまさる喜びはありません。
とありますが、まさに私も、この本から希望や励ましをジーンと感じて、嬉しかったです。
本書によると、高等動物の20パーセントは「とても敏感」に生まれついているそう。
自分がHSPでなくても、自分の親、兄弟、子供、伴侶、恋人、友人、知人の誰かはHSPの可能性があり、「ちょっと変わった」彼や彼女を理解するのに、この本はかなり役立ちそうです。
なお、HSPはスピリチュアルなことに興味を持つことが多いようです。ここは、本書から少し抜粋しますが、
微妙なニュアンスに気づいてしまう人は、実は直感的な人である。
直感的な人は情報を半意識的、または無意識的に処理してしまうので、その結果、「どういうわけか、ただそうだとわかる」ということがよく起こる。
過去や未来について考えることが多くなる。物事がどうなるかということをあなたは「ただそうなるとわかってしまう」のだ。
これがいわゆる「第六感」だ。耳や眼が間違えることがあるように、第六感も、もちろん間違えることがあるが、HSPの直感は正しいことのほうが多い。
それゆえHSPは良心的で慎重な人であったり預言者や芸術家や発明家であったりする。
とあり、最後の章ではスピリチュアル好きな人のために詳しく割かれ、耳の痛い話も出てきます。
私自身は、私がHSPっぽいことを母親が理解していたら、子供時代はどんなに楽だったろうと、それを一番強く思いました。
小さかった頃は、母親の物言いにどれほどカチンと来て、腹を立て、それを言えないでいたか。
今では、それを客観して思い出すことができ、子供時代の私を癒しながらの読書でした。
早く読みたかった本だけど、私は「今」読むのが、ベストタイミングだったみたいです。
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天然石ビーズアクセサリー教室&制作
Little Amethyst LOON 寺本 高子
https://little-amethyst.jimdo.com/
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こんにちわ。
早速、サイトでチェックすると、15個ありましたよ。
長い間生きているので、ここまでで収まりましたが、若いときは、ほぼチェックするかな?
そうか、HSPだったんですね。
でも、この体質のお陰で接客のお仕事はとても有利にできましたよ。(◎´∀`)ノ
投稿: はな姉さん | 2017年5月22日 (月) 08時33分
*はな姉さん
おぉっ、HSP当てはまりましたか!


私達、「るいとも」ですね~
グフッ
私も、悪いことばかりではなかったです。
私達より、若くて、悩める乙女のみなさんに、
参考になればと願いながら、紹介しました
投稿: LOON | 2017年5月22日 (月) 20時17分